2008年 9月 26日
中小業者・対応の落差
昨年くらいから、過払い請求の増加、法律改正などにより、
倒産する消費者金融が増えてきた。
また、倒産しないまでも、キャスコや三和ファイナンスなどの
ように過払い金の返還を大幅に減額したり、全く支払わない
業者も出始めている。
大手や準大手業者でもそういった状況なので、
当然中小業者に関して言えば、もっと状況はシビアだ。
というよりも、中小業者が今後生き残っていくことは
相当難しいと思われる。
本日はD子さんの完済後過払いの件で、神奈川県の
A社と交渉。
A社自体名前を初めて聞いたので、まだ会社があるのか
すら不安であったが、履歴開示請求を出すと、7日ほどで
開示が届き、ご丁寧に引き直し計算までしてあった。
開示によると過払いは約50万円だ。
ここからの判断は非常に悩むところだ。
中小業者はいつ潰れてもおかしくはない。
訴訟して判決取ったところで、押さえるものがなければ
ただの勝訴という紙切れを持っているにすぎない。
場合によっては大幅減額でも、取れるうちに取った方が
良い場合もある。
今回のD子さんは生活にゆとりが余りないので、できれば
早く手元にお金をお渡ししたい。
今回は極力任意で交渉しよう。
早速A社へ電話。
わかば「D子さんの過払いの件ですが」
A社「ああ、D子さんですね。計算上、そういった数字が
出ている以上お返ししなければならないと思っております。」
わかば「恐れ入ります。通常訴訟を提起しているのですが、
もし迅速な返還が可能であれば、このお電話で和解したいと
思うのですが?」
A社「当方としてもそうして頂けると助かります。ただ、
できれば金額を相談させていただきたいなと。」
わかば「分かりました。完済案件ですが、利息等は
なしで元金の90%でお願いします」
A社「9割ですか。ありがたいのですが、もう少し何とか
なりませんか?」
わかば「・・・。気持ちですが、あと1万円お引き致します。
それ以上は厳しいです。ご理解下さい。」
A社「分かりました。それでお願いします。
返還は10月中旬になります。和解書だけお願いします。」
わかば「かしこまりました。ご協力ありがとうございます。」
意外であった!
業者にもよるのだろうが、このA社、下手な大手よりよっぽど
誠実な対応である。
元金を減額したことで甘いと思われるかもしれない。
だが中小業者はいつ潰れても本当におかしくない
状況なのだ。
何より少しでも早くD子さんの手元へお金をお届け
することが優先なのである。
「優先すべきは依頼人」
これが当事務所の基本です。
和解書を作成郵送し、そしてD子さんへ報告の
電話を入れる。
D子さん「えー、もうお金が返ってくるんですか?
ありがとうございます。助かります。何と
お礼を言っていいのか」
わかば「とんでもない。うちは大したことは
していません。
一応和解は済みましたが、なにぶん中小業者なので
お金が入るまでは油断しないで下さい。」
D子さん「はい。あと2週間が待ち遠しいです♪」
過払い請求は各業者に応じた対応の見極めが
大切です!
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