2010年6月30日

駆け込み債務整理相談

本日は水曜日。

月末だが珍しく相談予約もなく、

出廷もないたいめ、破産申立書や

過払い請求訴訟の訴状作成などを

行っていると、10時を過ぎたあたりから、

急に電話が増えてきた。

 

業者からの問い合わせが大半かと思いきや、

債務整理や過払い請求の相談がほとんどで

中には今日の支払いができないといった

切羽詰ったものもあった。

 

Aさん『今日がB社とC社の返済日なんですが、

いつもなら他社から借りて何とか返済していたの

ですが、先月末は借りれたのに今日は借りれ

ないんです。

どうしたらいいんでしょうか?』

 

わかば『法律改正(総量規制)が今月中旬から

施行されたので、恐らくその影響で借入れが

できなくなったと思われます。

もし今日お時間があるなら、ぜひ相談に

いらしてください』

 

Aさん『そうなんですか。

相談にはいきたいのですが、なにぶん先生に

お支払いするお金すら持ち合わせてないの

ですが・・』

 

わかば『多重債務の相談に関しては無料ですし、

手続き費用も分割後払いで対応していますから

大丈夫ですよ。

まずは生活を立て直す方が優先ですから、

そのあたりを直接お会いしてご説明いたします』

 

Aさん『いいんですか!?

では午後一番にうかがわせてもらいます』

 

 

この後も何件か電話相談が入り、結局午後に

AさんとCさんの2件の債務整理相談が入った。

 

総量規制が6月18日から始まったものの、

実感としてはそこまで影響は出ていないと

思ったが、やはり影響は出始めているようです。

 

多重債務でお困りの方は、急にお金が借りれなく

なったからといって、絶対にヤミ金融や換金業者

などに手を出さないでください。

手続きをやるやらないにかかわらず、まずは

司法書士や弁護士などの専門家や法テラスなどの

公共相談機関にご相談ください。

ほとんどの相談機関が多重債務に関する相談料を

無料で対応しています。

 

2010年6月28日

アイフル 控訴棄却後の返金は振込で

午後、アイフルから一本の電話が入る。

 

アイフル『先日控訴審で判決の出たKさんと

Hさんの件でご連絡したのですが』

 

わかば『御社の控訴が棄却された件ですね。

どのような内容ですか?』

 

アイフル『7月△日に返金させて頂きますので、

その日までの利息を付した請求書を送付頂きたい

のですが』

 

わかば『そうですか、ちなみに返金方法はご本人への

為替送付ですか?』

 

アイフル『いえ、先生の方の口座に振り込ませて

頂きますので、請求書に合わせてご記入ください』

 

わかば『承知しました』

 

 

アイフルはここ最近になり、過払い金返還訴訟で

敗訴すると、嫌がらせのように直接依頼者のもとへ

小為替を送りつけて返金したり、場合によっては

争点がなくても控訴するようになった。

 

先週になり、アイフルとの控訴審で初めての判決

(控訴棄却)が出たが、アイフルの出方が分からない

ため、強制執行の準備を進めていたが、割とあっさり

こちらの口座に返金してくれるとのこと。

しかも返還期日はかなりの早さです。

それもそのはず、アイフルにしてみれば、控訴棄却

された以上、一日でも返還が延びれば、その分過払い金

に対する利息(5%)がかさむため、早く返して終わりに

したいのである。

 

今回の件は2件とも100万円を超える過払い金の

ため、利息もかなり高額になる。

一審の時点で支払っていれば、その分の利息も

かからないうえ、控訴にかかる費用(支配人の

日当や書類作成の手間など)もかからないで

済んだはず。

アイフルの無意味な控訴を防ぐには、地道に

棄却を勝ち取っていくしかありません。

 

2010年6月26日

NISグループがネオラインと資本・業務提携!?

本日は土曜日。

昼休みに日経新聞を読んでいると

気になる記事を見つけた。

以下記事原文。

 

『NISグループは25日、投資会社のネオライン

ホールディングスを引受先とする第三者割当増資

を実施すると発表した。

ネオラインは約49%の株式を持つ予定。

メーンバンクの日本振興銀行が金融庁の業務停止

命令を受けており、新たな支援先としてネオラインと

資本・業務提携を結んだ。』

 

NISグループは訴訟を提起すれば、現状は

過払い金をきちんと返す会社であるが、ネオラインと

業務提携を結んだとなると、今後は対応が悪化する

可能性が非常に高いと思われる。

なお、ネオラインホールディングスは、ネオラインキャピタル

とは別会社で、ネオライングループの投資部門を担っている。

今回の業務提携について詳細をお知りになりたい方は、

ネオラインホールディングスのホームページを参照して

ください。

http://neoline.co.jp/

 

2010年6月24日

アイフル 控訴棄却

毎日蒸し暑い日が続きますね。

夕方、某地裁より特別送達で郵便が届く。

早速開封してみると、Kさん及びHさんとアイフルの

過払い金返還訴訟(控訴審)の判決文であった。

 

本件(2件)は何の争点もなく、簡裁でこちら側の

主張が全面的に認められたものの、アイフル側

がこれを不服として控訴した。

第一回目の口頭弁論は答弁書を提出して欠席した。

アイフル側は例によって大量の書証を提出してきたため、

こちらも反論書面を提出し、2回目で結審となった。

(2回目も出廷していません)

 

判決は、アイフル側が主張する争点

(1.悪意の受益者

2.過払い利息の発生時期

3.返還を要する利得の範囲)

を全て否定し、控訴理由がないとして棄却した。

 

本件では全面敗訴となったアイフルだが、

自ら返還に応じるのか、それとも強制執行か。

要注目です。

 

なお、本件では出廷せずにこちら側の全面勝訴と

なったが、別の裁判官の場合にはすぐに判決が

出ずに長引いている案件もあるので、注意が

必要です。

 

 

 

2010年6月21日

おまとめローンと過払い請求

本日は月曜日。

週明けということもあって、金融業者からの

問い合わせが多い。

 

午後、一本の相談電話が入る。

Aさん『というわけで、給料がかなり下がって

しまうので、月末の支払いが厳しいんです』

 

わかば『借入れしてる業者はどこか分かりますか?』

 

Aさん『車のローンでアプラス、ショッピングで二コスと

セディナ、それから一番大きいのが、△銀行です。』

 

わかば『失礼ですが、△銀行は残高多いですが、何か

ローンを組んで買われたのですか?』

 

Aさん『いえ、お恥ずかしいのですが、3年ほど前まで

アコムや武富士などの消費者金融を利用していたのですが、

金利が高くて返済が厳しいので、おまとめローンを利用して

消費者金融を全部完済したんです。

その時利用したのが△銀行です』

 

 

事情を伺うと、消費者金融は一括返済した

時点で約6年ほど取引していたとのこと。

おまとめローンだろうとなんであろうと、

高利の消費者金融を完済しているため、

当然に過払い金が発生する。

うまく過払い金が戻ってくれば、残っている負債

に充てることができるため、Aさんの負担もかなり

軽くなる。

Aさんにそのことを説明し、今回は債務整理と

完済後の過払い請求を同時に進めるということで

面談予約を入れた。

 

おまとめローンを利用して消費者金融や

信販カードを完済された方は過払い金が発生

している可能性が高いです。

お心当たりのある方はお近くの専門家に

ご相談ください。

 

 

 

 

2010年6月19日

総量規制が始まりましたが・・

本日は土曜日。

昨日より改正貸金業法が施行され、

いよいよ年収の3分の1以上の借入れを

規制する『総量規制』が始まった。

 

これにより、急に借入れができなくなる方が

出始めるため、債務整理の相談がさらに

増えるかと思ったが、本日は完済後の過払い請求

の相談や多重債務以外の法務相談のみで、総量規制に

絡む債務整理相談は一件もなかった。

 

総量規制の影響が今後どのように出るかは未知数で

あるが、返済に窮しても安易に闇金融や換金業者に

手を出さないでいただきたい。

複数の借金でお困りの場合は、司法書士や弁護士など

の専門家、または法テラスなどの公共相談機関に

ご相談ください。

借金は法的手続きで整理することが可能です。

 

 

 

2010年6月16日

SFCG 元社長逮捕へ

本日のネット報道によると、商工ローン

大手で現在破産手続中のSFCG(旧 商工ファンド)

の元社長である大島健伸容疑者他が警視庁

捜査2課に民事再生法違反(詐欺再生)や

会社法違反(特別背任)などの疑いで逮捕

されたとのこと。

 

SFCGを巡っては、倒産直前に関連会社などに

対し資産を流出させたとして実態解明が急がれて

いた。

当事務所の顧客でも、当時SFCGに対し過払い請求

訴訟を提起していた方が何名かいたが、

同社が破産手続きに入ったため、すべてストップしてしまい、

配当に期待するしかなくなってしまった。

 

一部報道によれば、SFCGの資産流出総額は

2600億円を超えると見られている。

今回の関係者逮捕により、何としてでもこれらの

流出資産を取り戻し、公正な配当が行われることを

期待したい。

 

 

2010年6月15日

アイフルの控訴審 裁判官の対応は様々

午後、某地裁の書記官より電話が入る。

 

書記官『アイフルとAさんの控訴審の件ですが、

アイフルからみなし弁済について、大量の証拠資料が

提出されていますので、第2回期日を入れたうえで、

本人から当時の事情を聞きたいと裁判官が申しております。』

 

わかば『それに対してはこちらも準備書面を提出して

おり、ほぼ同内容のアイフルの控訴審で他部署の裁判官は

すぐに判決を出してくれましたが?』

 

書記官『裁判官ごとの判断になりますので・・。

すみませんが、よろしくお願いします。』

 

わかば『分かりました・・。』

 

 

過払い返還訴訟で判決を取られると、アイフルは

ほとんどの案件で控訴をしてくるようになった。

控訴審では司法書士に代理権はないため、

本人の出廷が必要となる。

但し、第一回目は書面を提出して欠席することが

可能である。

目新しい争点がない場合、多くの裁判官はこの

一回目の期日の後、次回判決言渡しとなるが、

中には期日続行する裁判官もいる。

期日が延びれば返金も遅くなるうえ、ご本人にも

出廷のご負担をかけることになる。

さらに、やたらと和解を勧める裁判官にあたると

しばらく判決を出してもらえない可能性すらある・・。

 

早速Aさんに出廷依頼の電話をかけることにした。

 

 

2010年6月13日

督促は中止させます

本日は日曜日。

一件目の相談者の対応を終えて事務室へ

戻ると、休む間もなく相談の電話が入る。

 

Aさん『B社が明日までに一括で支払えと

何度も言ってきてるんです。

何とか今日相談にのってもらえませんか?』

 

わかば『そうですか、夕方なら何とか時間

取れますが、よろしいですか?』

 

A『はい、何時でも大丈夫なので伺います』

 

 

14時にも相談のお客様が入っていたが、

何とか16時前には終わることができた。

そして予定通り16時にAさんが夫婦で

いらっしゃった。

 

お話しを伺うと、生活費の補填のため、

5年ほど前から銀行系のカードローン

や信販カードを利用しはじめ、特に

返済が遅れたりすることはなかった。

だが、今回奥さんが体調を崩して

入退院を繰り返したことから、信販カード

の返済が遅れ、一括弁済を迫られたため、

相談に訪れた。

 

この信販カードさえ何とかすれば

あとの銀行系カードローンは何とか

返済していけるが、今回のことでAさんも

借金の恐ろしさが身にしみたらしく、

親戚からまとまったお金を借りて、

全てのローンをきれいにしたいとのこと。

 

わかば『一括弁済ということになると、

信販カード2社は利息引き直し計算で

過払いは出なくても、減額の可能性が

十分あるので、こちらでお受けしたいと

思いますが、銀行系のローンは、減額

も期待できないですし、一括返済の

資金もあるのであれば、ご自身で

交渉してみてはいかがでしょうか?』

 

Aさん『素人でも大丈夫でしょうか?』

 

わかば『一括弁済は別に特殊なことでは

ないので、特に問題ないですよ。

こちらで間に入ると、手続き手数料が

かかってしまうので、まずはご自身で

お話ししてみて、もし無理そうなら、

こちらでお受けしますので。』

 

Aさん『分かりました。やってみます。

信販カードが明日までに一括弁済と

なっていますが、これはそのままにして

大丈夫でしょうか?

金融会社の人が家まできたりしませんか?』

 

わかば『信販カード2社には、明日こちらから

直接連絡して言いますので、それ以後は

督促はできなくなりますので、ご安心ください』

 

 

その後手続きの説明を行い、18時過ぎに

Aさん夫妻はお帰りになった。

消費者金融や信販カードから督促を受けて

いたとしても、認定司法書士や弁護士が

債務整理手続きを受任すれば、返済や

督促はいったんストップになります。

金融業者からそのことで文句を言われたり

嫌がらせを受けることもありません。

但し、そもそもが違法業者であるヤミ金融には

この理屈も通用しないため、ご注意ください。

 

 

2010年6月11日

日本振興銀行を刑事告発へ

本日付の日経新聞の記事によると、

金融庁は10日、検査の際に意図的に

電子メールを削除するなど銀行法に

違反する『検査忌避』を行ったとして

日本振興銀行を近く警視庁に刑事告発

する方向で最終調整に入ったとのこと。

 

振興銀といえば、破綻した大手商工ローン

『SFCG』の債権二重譲渡問題が未だに

解決していないが、その他にも悪名高い

SFコーポレーション(旧 三和ファイナンス)から

貸金債権を買いあさるなど、何かと黒いうわさが

絶えない銀行である。

 

今回はとうとう検査忌避を行って刑事告発される

ことになったが、そもそもこの銀行の存在意義は

どこにあったのだろうか。

 

設立当初は資金に行き詰る中小企業に無担保で

で融資を行う(金利は普通の銀行より高め)ことを

目的としていたが、大手銀行や地銀が中小企業に

対する融資を拡大するなか、貸出先の確保が

難しくなり、そのビジネスモデルは機能しなく

なっていった。

 

その他の報道によると、今回の検査忌避以外

にも、法令違反に該当する問題点が金融庁

により多数指摘されたとのこと。

今後、融資先やSFCGの二重譲渡問題に

どのような影響を及ぼすのか目が離せません。

 

2010年6月 5日

まだ間に合う過払い請求

本日は土曜日。

午後、以前手続きを終えた顧客Tさんの

紹介で、Yさんが来所。

 

お話をうかがうと、2年ほど前に大手消費者金融

数社から借りていた借金をすべて完済したとのこと。

今回、友人であるTさんから過払い金の話を聞き、

自分ももしかしたらと思い相談に訪れた。

 

わかば『そうですね、高金利の大手を完済して

いますので、まず過払いが発生していると思います』

 

Yさん『そうなんですか・・。

Tさんは依頼してから半年くらいで全社から入金

があったと言ってましたが、そのくらいの期間を

みておけば大丈夫ですか?』

 

わかば『Tさんが過払い請求をしたころとは

ちょっと状況が変わってまして・・。

入金までを考えると、もう少し時間見たほうが

良いかもしれません。』

 

Yさん『え、そうなんですか!?』

 

わかば『業者も過払い請求の増加でかなり

財務状況が厳しくなっておりますので、

中には倒産する業者も出始めています』

 

Yさん『そうでしたか・・。

過払い金が発生しているなら全額取り戻したい

ですが、厳しいですか?』

 

わかば『Yさんが利用していたのは大手業者

ですから、粘り強く手続きを行えば、かなりの

金額が戻ると思いますよ』

 

Yさん『分かりました。

よろしくお願いします』

 

 

過払い請求を取り巻く状況は、この一年で

すっかり変わってしまった。

訴訟を起こしても、業者も徹底的に争う

ようになり、中には控訴までする業者も

出てきたため、解決までの時間は徐々に

長くなりつつある。

大手業者でも過払い金の分割返済は

決して珍しくなくなった。

業者、金額、争点の有無などによっても

変わってくるが、入金までは半年から

一年くらい見ておいた方が良いかも

しれません。

 

2010年6月 3日

色々な裁判官

午前、顧客数名の過払い訴訟のため、

県内のはずれにある某簡裁まで出廷する。

被告はアイフルとプロミス。

本日が一回目の期日であるため、被告は

答弁書を出して欠席。

次回期日を入れて終わりと思いきや、

いきなり裁判官から

 

裁判官『被告は欠席ですが、これから被告に

連絡して、和解の可能性を話し合ってもらい

ますので』

 

わかば『は、はぁ・・。』

 

そして司法委員と別室へ行き、被告へ電話を

かける。

 

被告(業者)もまさか一回目からそのような

交渉が入るとは思っていなかったらしく、

かなりの時間がかかったが、結局アイフルから

は過払い元金の8割返還。

プロミスからは過払い元金満額返還という条件

を引き出した。

しかし、こちらが希望する和解条件(過払い元金+

5%利息)には届かなかったため、持ち越しとなった。

 

後で確認したところ、この裁判官としては、裁判所が間に

入って和解交渉したほうが、被告側も譲歩しやすいので、

一回目の期日から積極的に交渉させているとのこと。

通常アイフルは過払い元金の6割程度を最初主張して

くることを考えれば、裁判所が入ることで多少条件は

良くなったかもしれない。

裁判官には本当に色々なタイプの方がいます・・。

 

 

2010年6月 1日

中小金融業者の廃業ラッシュ

本日より6月、いよいよ総量規制が今月より

始まる予定だが、どれほど影響が出るの

かは未知数である。

 

午後、一通の郵便が届く。

早速開封してみると、先日過払い調査を

受任したKさんの件で、中小金融業者である

S社からの回答であった。

内容は、『廃業のお知らせ』というタイトルで

始まり、過払い請求の増加により、平成19年

△月にすべての店舗を閉鎖し、新たな営業展開を

模索してきたが、今後貸金業を営むことは難しい

との結論に達し、廃業を決意したとのこと。

 

但し、過払いが発生している顧客に対しては、

少額ではあるが、解決金を用意しているとのこと。

 

総量規制の実施を間近に控え、中小金融業者の

廃業が相次いでいる。

こうして連絡がくるのはまだ良いほうで、

中にはある日突然電話がつながらなくなって

倒産してしまう業者もある。

 

中小金融業者は大手ほどの体力はないため、

訴訟をしても空振りに終わることが多く、対応の

見極めが難しいところだが、いずれにしても

早めに請求するに越したことはありません。